Figma → コード実装ワークフロー
概要
Figma のデザインを忠実にコード化するには、プロンプトだけでは不十分です。質の高い実装には次の 4 つが揃っている必要があります。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| Figma 設計ルール | トークン、コンポーネント、バリアントの命名・構造規約 |
| コード設計ルール | デザイントークンの参照方法、コンポーネント分割の粒度 |
| Skills / Rules | LLM に渡すレビュー観点・パターン集 |
| 段階的フロー | 設計読取 → 計画 → 実装 → レビュー → 修正の順序厳守 |
これらを欠いた場合、トークンの直書き・既存コンポーネントの再実装・デザイン仕様との乖離が典型的な問題として発生します。
river-review との統合
river-review には Figma → コードの品質チェックを担う 2 つの midstream スキルが含まれています。
design-token-enforcement
デザイントークンの直書きを検出するスキルです。カラーコード・フォントサイズ・スペーシングなどが設計システム変数を経由せず直接ハードコードされている場合に警告を発します。
design-system-component-reuse
既存コンポーネントを再実装しているコードを検出するスキルです。すでにコンポーネントライブラリに同等の実装が存在するにもかかわらず、インラインで再定義しているケースを報告します。
これらのスキルは midstream フェーズ(PR 作成後のレビュー)で自動的に実行されます。明示的に有効化する必要はありません。
推奨ワークフロー
Step 1: Figma MCP でデザイン仕様を読み取る
- get_design_context でコンポーネント・トークン情報を取得する
- get_screenshot でビジュアルを確認する
Step 2: コンポーネント対応表を作成する
- Figma コンポーネント名 ↔ コードコンポーネント名の対応を一覧化する
- 既存コンポーネントと新規作成が必要なものを区別する
Step 3: 実装計画を出力する(コードは書かない)
- ファイル構成・依存関係・トークン参照方法を文書化する
- 計画のレビューをチームに依頼する
Step 4: コンポーネント単位で実装する
- 対応表に沿ってインポート・props・スタイルを記述する
- デザイントークンは必ず変数/定数経由で参照する
Step 5: river-review でレビュー(トークン違反・再実装を検出)
- PR を作成すると midstream フェーズが自動実行される
- design-token-enforcement と design-system-component-reuse の結果を確認する
Step 6: 差分を修正する
- Critical / Major の指摘を解消してから再レビューを依頼する
- Minor は次スプリントのフォローアップ Issue で追跡する
エージェント用プロンプト例
調査用(Step 1–2)
Figma の <URL> からデザイン仕様を読み取り、以下の情報を抽出してください:
1. 使用されているコンポーネント一覧(Figma 名 / コード名 / 新規作成要否)
2. 使用されているカラートークンとスペーシングトークンの種類
3. 既存コンポーネントライブラリで流用できるものとそうでないものの分類
実装はまだ行わないでください。対応表の形式で出力してください。
実装用(Step 4)
以下の対応表をもとに <コンポーネント名> を実装してください:
- Figma 仕様: <URL>
- デザイントークンのインポートパス: <path>
- 既存コンポーネントのインポートパス: <path>
制約:
- カラー・フォント・スペーシングは必ずトークン変数を使用すること
- 既存コンポーネントが流用可能な場合は必ず再利用すること
- 一度に実装するのは 1 コンポーネントに限定すること
修正用(Step 6)
river-review から以下の指摘が返されました:
<指摘内容をここに貼り付ける>
各指摘を修正してください。修正方針は以下のとおりです:
- トークン直書き → 対応するデザイントークン変数に置き換える
- 再実装 → 既存コンポーネントをインポートして使用する
修正後、変更箇所の一覧を報告してください。
よくある失敗パターン
| 原因 | 起きること | 対策 |
|---|---|---|
| Step 3 をスキップして即実装 | 計画なしで実装するため全体像がずれる | 計画フェーズを省略しない |
| Figma MCP を使わず目視でトークンを確認 | 読み取りミスでトークン名を誤入力 | get_design_context で正確な値を取得する |
| 1 プロンプトで複数コンポーネントを依頼 | コンポーネント間の依存が混在してデバッグ困難 | 1 依頼 = 1 コンポーネントを徹底する |
| レビュー結果を無視してマージ | トークン違反が本番に混入する | Critical / Major はマージ条件として扱う |
| 既存コンポーネントの存在を確認しない | ライブラリが肥大化し一貫性が失われる | Step 2 の対応表作成を怠らない |
関連ページ
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